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【社労士解説】勤怠管理で避けたいミスとその防止策を徹底解説!

こんにちは、社会保険労務士の村里です。 今回は「勤怠管理」をテーマに、勤怠管理者が特に気をつけるべきよくあるミスや、その予防策について詳しくお話ししていきます。

勤怠管理は単なる労働時間の集計ではなく、企業の生産性向上や法的なリスク回避において非常に重要な役割を担っています。

勤怠管理が重要視される2つの理由

現代において、勤怠管理がなぜこれほどまでに重要視されているのか。大きく分けて2つの観点があります。

業務効率と評価への繋がり

現代は「働き放題」の時代ではありません。労働時間が制限されている中で、いかにパフォーマンスを出し成果を上げるかが重要です。 勤怠データを正確に把握することで、「1万円の仕事を完了させるのにどれだけのコスト(時間)をかけたか」を逆算でき、人時生産性の向上や適正な人事評価に繋げることができます。

法的トラブルの防止

法律で定められた基準を逸脱すると、未払い残業代の請求や労働裁判などの大きなトラブルに発展するリスクがあります。 単に出勤・退勤時間を見るだけでなく、休憩時間、休日労働、深夜労働、残業時間などを正確に把握することが不可欠です。

勤怠管理で避けたい3つの大きなミス

多くの企業の導入支援を行う中で見えてきた、特によくあるミスをご紹介します。

打刻漏れ・打刻ミス

打刻漏れが多すぎると、最終的に「適当な時間」で処理されてしまい、正確な管理が不可能になります。

【防止策】

・パソコン起動時に自動で打刻画面が出るようにする

・部屋の入室や体温測定と連動して自動打刻するツールの導入

・クラウドシステムによるリマインド通知(ポップアップやメール)の活用

不適切なシフト管理

シフトを組んだ段階で法律違反になっているケースがあります。 例えば、月間の法定休日数が足りていない、あるいはシフトを外れた時間しか残業としてカウントされない設定になっていると、目に見えない未払い残業が発生してしまいます。

【防止策】

・法律違反になる組み方をした際にアラート(赤字表示など)が出るクラウドシステムを活用する

・一定の条件で自動的に適正なシフトを生成する機能を活用する

法令違反・解釈の勘違い

特によくあるのが以下の3点です。

・波数処理の誤り: 労働時間は原則「1分単位」で計算しなければなりません。15分単位などで切り捨てる運用は、実は法令違反です。

・管理監督者の深夜手当漏れ: 「役職者だから残業代は不要」という認識でも、深夜労働(22時〜翌5時)に対する割増賃金の支払いは必要です。

・労働時間の仕分けミス: 所定労働、所定外、法定外残業、深夜、休日といった区分を正しく設定・集計できていないケースです。

ミスを防ぐための解決策:勤怠クラウドの導入

これらのミスを人の手だけで防ぐのは限界があります。一番の予防策は、勤怠管理クラウド(システム)への移行です。

システムを導入することで、リアルタイムでのアラート通知や自動集計が可能になり、管理者の負担は大幅に軽減されます。

導入時の注意点

システムは「導入して終わり」ではありません。

・日常運用の知識: 現場での打刻方法や申請フローを社内で周知し、形骸化させないことが大切です。

・現場の把握: 最終的に「その人が本当にその時間に働いていたか」は現場でしか分かりません。管理者へのフィードバックや社内勉強会を継続的に行う必要があります。

まとめ

勤怠管理を徹底することは、以下の2点において、今の時代の企業には必須と言えます。

・評価制度への活用: 誰がどれだけの時間で成果を上げたかを可視化するため。

・コンプライアンスの遵守: 多様な働き方に対応し、法律を守りながら従業員を守るため。

自社の業種や規模に合った最適なクラウドシステムを選び、効率的でミスのない勤怠管理体制を整えていきましょう。

この記事の著者

福岡社会保険労務士法人 代表社員 社会保険労務士 村里男樹

福岡社会保険労務士法人 代表社員 社会保険労務士 村里男樹

創業50年を超える歴史を持つ福岡社会保険労務士法人の代表社員。「手続きを代行するだけの社労士」ではなく、企業の成長と発展に本気で貢献する「提案型」の支援をモットーとしている。
強みは、労務相談や就業規則の見直し・作成といった基本業務に加え、勤怠・給与・タレントマネジメントなどのクラウドツール導入支援を組み合わせた総合的な人事労務の運用サポート。制度構築後の「運用」を重視し、労務環境の整備と企業発展に繋がる助成金の正しい活用にも注力している。

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