ハイブリッドワーク時代の効率的な働き方!
リモートワークをクラウド労務DXで実現する方法
こんにちは。福岡市博多区を拠点に活動している福岡社会保険労務士法人です。
今回、リモートワークにおける労務管理の課題とその解決策をプロの目線で具体的に解説します! リモートワークに関する労務上のご相談も増えてきました。
リモートワークは便利な働き方ですが、労務管理の課題はますます複雑化しています。 企業がハイブリッドワークを推進するためには、クラウド労務ツールを活用した効率的な管理が不可欠です。
※ハイブリッドワークとは
リモートワークとオフィス勤務を組み合わせた効率の良い働き方のこと
【こんな人におすすめな記事です】
・リモートワーク実施してみたいが何から始めれば…
・コロナ禍にリモートワークしていたが結局やめてしまった…
・リモートワークを実施しているが、従業員のモチベーションがわかりづらい…
【目次】
リモートワークの現状と課題
まず近しい言葉としてテレワークやリモートワークがありますが、便宜上「リモートワーク」にて今回の記事は記載しています。
※リモートワークとは
『クラウド含むIT技術を活用し、在宅や直行直帰など働く場所を限定しない柔軟性のある働き方』
パーソル総研調査によれば、2024年7月時点でのリモートワーク実施率は全国の正社員で22.6%。 東京・大阪などを除いて福岡県含む地方都市は22.6%より低い傾向にあります。
また、企業規模別のリモートワーク実施率は、規模が小さいほど率は下がり、従業員10~100人未満のリモートワーク実施率は13.2%という結果が出ています。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/telework-survey9.html
国土交通省発表の2022年調査(令和5年度)では、リモートワークを実施していない・できない理由として以下が挙げられています。
・接客や現地作業が必要
・紙の処理、電話対応、郵便対応など職場での作業が必要
・コミュニケーションが取りづらい・行動把握がしづらい
・会社としてリモートワークの機器への対応ができていない
https://www.mlit.go.jp/toshi/daisei/content/001735166.pdf
クラウドツールの活用により、リモートワークにチャレンジできていない、実施しているが課題がある そんなお悩みを解決できます!
リモートワークを実施しやすい職種
・開発・研究職
・企画・マーケティング職
・営業職
・経理・総務職
リモートワークは、体制・ツールさえ整えば非常に生産性の高い働き方です。
まだ会社へ導入していない場合は、週5日のフルリモートはハードルが高いかもしれませんが、週に1日でも実施しやすい職種から、リモートワークを導入してみましょう。
ちなみに、過去1度でもリモートワークを社内実施があった会社では、従業員のリモートワーク希望率は8割!
移動の手間や通勤がなくなるだけでも効率が高まりますし、従業員満足度にも繋がることが分かります。
クラウド労務ツールの概要とメリット
クラウド労務ツールとは、勤怠・給与・採用など、人事や労務管理の業務をクラウド上で効率的に行うことができるツールです。
ツール活用により、労務管理の様々な業務を一元化、デジタル化ができることで、手作業や紙ベースの業務を削減できます。クラウドなので、ネット上でリアルタイムでのデータの更新や共有ができることも強みです。
デジタル化されたデータが日々溜まることで、生産性の可視化、稼動管理や人的資本の活用に向けて分析・施策立てにもスムーズに使えます。
仮にリモートワークがない・できない職場だとしても、今いる人材の価値を高める・定着率を上げることにも繋がりますので、メリットは多いです!
労務管理における具体的解決策
前述したリモートワークが実施できない理由に沿って、解決策をまとめました。
接客や現地作業が必要
どうしても現場作業は難しい場合があります。 できるとしたら、ビジネスモデルの変革、部分的にデジタル化をする等でリモートワークができる体制を作ることです。
オンラインサービス:
仮想の接客方法や、ネットショッピング、ゴーストレストラン等にチャレンジ。
ドローンやスマートグラス:
現場作業を一部自動化し、現場に行かずとも指示・作業ができる。
モバイルアプリ:
作業報告や調査結果などスマホで入力・共有することで直行直帰が可能に。
紙の処理、電話対応、郵便対応など職場での作業が必要
社内処理を一つのツールでデジタル化することは難しいかもしれません。業務内容を棚卸して、必要なプロセスで必要なツールを導入して、職場での作業をデジタル化してリモートワークを実施しましょう。
勤怠管理の効率化:
リモートで出退勤が可能、出勤場所の記録も可能。
電子署名・電子書類:
デジタルで紙の文書を一元管理、お客様との受送信も可能。
スマホ受発信:
オフィスにかかってきた電話をスマホで受信・代表番号から発信ができる。
コミュニケーションが取りづらい・行動把握がしづらい
チャットツールとの連携:
ChatworkやMicrosoft Teamsなどとの統合により、労務関連の連絡や通知を円滑に行う。
タスク管理ツール:
タスクの進捗状況や期限の管理、担当者の明確化ができる。
モチベーション管理ツール:
アンケートやフィードバックを蓄積し、モチベーションを可視化する。
バーチャルオフィス・アクティビティ:
オンライン上で動きを共有、イベントをオンラインで実施し、コミュニケーションを円滑に進める。
目標管理(OKRやKPIの管理):
目標設定と進捗管理をクラウド上で一元管理。
メンタルヘルスケア:
オンラインミーティングや1on1ミーティングの定期的な実施により心理的なサポート体制を整えることで、従業員が安心して業務に取り組める環境を作る。
会社としてリモートワークの機器への対応ができていない
必要な機器と周辺機器:
リモート勤務に関係なく社員全員のPCをノートPCにして持ち運べるように。
インターネット環境:
未安全のネット接続をしないよう社用Wi-Fiルーターや社有スマホでテザリング。
セキュリティ対策の強化:
VPN・サーバーの導入、データ暗号化、セキュリティソフト、ログ管理など。
従業員のトレーニング・ルール整備:
IT・セキュリティリテラシー、リモートワークのルールや評価制度など働きやすさ重視で整える。
導入事例
事例1:IT企業の成功事例
課題:リモートワーク開始に伴い、勤怠管理が煩雑になった。
解決策:クラウド労務ツールを導入し、オンラインでの勤怠管理を実現。
結果:労務管理時間が30%削減され、従業員エンゲージメントが向上!
事例2:多店舗展開企業の導入効果
課題:店舗ごとに異なる勤務形態を統一したい。
解決策:クラウド労務ツールを導入し、各店舗からの勤怠データをリアルタイムで一元管理。
結果:勤怠データの正確性が向上し、管理コストが削減!
導入手順
簡単にリモートワークの導入方法についてまとめました。 まずは進めやすい部署、職種を選定して段階的に実践してみましょう。
効率性や働きやすさを見ながら目指せハイブリッドワーク!
ニーズの確認:自社のリモートワークのニーズ調査、働きやすさのイメージをしてもらう。
ツール選定:リモートワークを実現する上で必要となるクラウド労務ツールの比較・選定。
導入準備:導入計画の策定、段階的にトレーニングの実施。
運用開始:実際の運用を開始し、フィードバックを収集して改善を行う。
まとめ:最後に
私たちもリモートワークを導入し、出勤とリモートを使い分けるハイブリッドワークを実践しています。リモートワークの普及に伴い、労務管理の課題は多岐にわたりますが、クラウドツールを活用することで効率的に解決できます。
勤怠管理や健康管理、評価制度の再設計など、ツールとサポートを駆使して従業員が働きやすい環境を提供することが、企業の持続的な成長につながるでしょう。
進め方や、実践していく中での課題やお困りごとがありましたら、いつでもご相談ください。
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